2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

いまさら『あまちゃん』を振り返ろうとして

どれだけ思い出せるか心もとないが、『今年、印象に残ったNHK番組』に入れなかったので、無理やり記事にしてみる。 『カーネーション』終了後一年で、人生二度目の朝ドラ視聴開始。ドラマ書くなら夜10時か11時のイメージしかないクドカンが、下ネタに走らず…

今年のBS

BS1とBSプレミアムの番組については、24日の記事でふれたので、それ以外について。 BSフジ『お伊勢さん』三重テレビ、渾身の伊勢神宮式年遷宮特別企画 。出雲大社だけでなく、近隣地区の自然、歴史、風俗、雅楽部養成のようすなど、幅広く網羅した情報番組。…

今年の映画

『渾身』(錦織良成監督)隠岐諸島伝統の古典大相撲を描いた作品。一月に見たのでほぼ記憶のかなたになってしまった。おぼろげに印象に残っているのは、豊かなローカル色、主演の青柳翔の茫洋とした魅力、新人監督ではないのにややぎこちない編集。 『探偵は…

今年、印象に残ったNHK番組

まずは繰り言。『夫婦善哉』と『あさきゆめみし』の脚本家を逆にしてくれたら、前者をもっと楽しめて、後者は心置きなくスルーできたのに!『夫婦善哉』パンチのきいたBGMと潤沢な予算を感じさせるセットと衣装とエキストラから、大阪の人いきれが伝わってく…

八月十八日に始まった謎の日8ドラマと来年の大河について

八重を主人公にすえて復興大河と銘打つならば、明治期には、元藩士の斗南での苦闘、八重の薩長への恨み、茶人や看護婦としての活躍、会津の復権を描かねばならないはずだが、前者三つは中途半端で、最後は八重の叙勲をのぞいてろくに描かれなかった。前半の…

佳作大河『会津藩物語』全三十二回を振り返って

今年、NHKは俗に言う『八重の桜』を一年かけて放送した。脚本家は信用できそうだけど『天地人』の内藤Pの再登板だから最後まで油断大敵!と思いながらも、予想外に満喫できた……八月十一日までは。『篤姫』~『平清盛』と比べれば、アマとプロの違いがあると…

今年見た民放ドラマ

昨年の『ゴーイングマイホーム』に匹敵する作家性に富んだ名作はなかった。お気に入りもリピートするほどではなかった。そして、自分が心惹かれるドラマはたいてい低視聴率の法則を再確認した。 『空飛ぶ広報室』ブルーインパルスの美技だけを目的に見たのだ…

『リーガルハイ』Vol.9~10

Vol.9については一つだけ。民意を理由に貴和を追い詰める暴れん坊将軍に対抗すべく、裁判官に訴える古美門の台詞がもろ好み。「判決を下すのは、断じて国民アンケートなんかじゃない。我が国の碩学であられるたった五人のあなた方です。どうか、司法の頂点に…

今年は雲霧三昧

鬼平は吉右衛門しか受け付けないが、雲霧はBSの新作が初見で、中井貴一はベストじゃないだろうと思ったので、時代劇専門チャンネルの79年版、95年版まで見てしまった。いずれも基本的には宮川一郎脚本。三作とも、ナレーターの渋い美声に聞きほれた。 最新版…

『クロコーチ』最終話

う~ん、主人公が長々と正義漢めいた弁舌ふるうシーンは好みでないし、前回まではあんなふうに一面的な正義を求める甘ちゃんではなかったから違和感がある。こういうところで、いきなり作品のトーンが変わってしまったのがやや残念だ。ラストを「警察だ~!…

『クロコーチ』第9話

冨田ジョージが映った瞬間から、黒河内と似てる気がしてならない。まさか主人公が、ジョージと日本人女性の息子ってことはないっスよね? 通常なら、ああいう素性の父親を持った人間が警察官にはなれないはずだし。うっかりすると清家の父親の死の真相がうや…

『クロコーチ』第8話

桜吹雪会がちゃんと資金運用していてほっとした。過激派に銃の売買やらせて、それを海外のテロ対策本部に密告して一石二鳥とは痛快。それまで苦労したわりに報われなかった警官遺族に「これを」とウラ手当てを渡すシーンには、正しくないかもしれないけどい…

『リーガルハイ』Vol.8

おざおざの森の本当の意味なんて、いかにもありそうな話だ。無責任で偽善的な田舎礼賛を笑いのめし、叩きのめしてくれたのは痛快だが、これはパート1と同じ。目新しい見どころとしては、自分の正義を信じて疑わない"純粋な"羽生のブレーキのきかなさがおぞま…