2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『武士とその妻』

池波正太郎の原作は未読。 時代劇ファンとしては嬉しい丁寧な造りだった。粋やピカレスクな魅力で惹きつけることが多い池波作品だが、今作はどちらかというと山本周五郎的な味わいがあった。 武家の次男に生まれたがゆえ、役立たずの誹りを受け“へそ者”とし…

『鎌倉殿の13人』第9回『決戦前夜』

毎週のように出入りの場面があって楽しい。「ではいり」ではなく「(ヤクザの)でいり」。 現代劇作家としての三谷幸喜、それも一部の舞台やドラマの書き手としての彼はわりと好きだが、時代劇作家としては今までどうも肌に合わなかった。『新選組』はまった…