2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『春、バーニーズで』(2006年、WOWOW)

同名の原作(著・吉田修一)を、故市川準が脚色、監督。絶対にテレビ的ではないゆったりしたテンポや子供の撮り方が是枝裕和を思わせる。明確に違うかのがどこかはよくわからない。主人公の筒井はどちらかと言えばエリートサラリーマンの部類のようだが、登…

『吉原裏同心』第8回

しばらく遊女が中心となる話が続いてきたが、今回は神守夫妻が主役で、さらわれた妻を取り戻したり、頭取の命を守ってちゃんばらしたりと、幹殿が大活躍……したはずなのだが、だんびら振り回す幹殿より手ぬぐい構えただけの頭取のほうが強そうに見えてしまう…

『撃墜』後編とフジのスペシャルドラマ

紫電改のスコープの仕組みを説明してほしかった。 前回予告を見た時の危惧は当たらず、後味が良い。日本の二次大戦ドラマはたいがい偉そうな反戦主義者が出てきて国体批判なぞを始めるものだが、主人公も妻もヘンな豹変によるキャラ崩壊とは無縁で、地道に真…

『実録・小野田少尉 遅すぎた帰還』(2005年)

リピート放送 ファミリー劇場で8月15日11:20-13:30 軍人の行動と中野学校での訓練の結びつきを描いた貴重なドラマ。終戦後、三人でゲリラ戦を行っていたこと、たびたび日本側から帰国の呼びかけがあったことは初めて知った。くどいBGMなどやたらと感情をあお…

『おやじの背中』第五話

先週は『バブル』のゴールデンコンビ、鎌田&渡瀬が復活したにもかかわらず、型にはまった夫婦描写、世代描写にものたりなさを感じた。 今回は木皿泉脚本が親子関係の変わる面、変わらない面をさらりと描いて秀逸。第一話はなかよし親子ごっこと疑似夫婦の混…

『撃墜』前編

この内容で一時間半必要だったのか? ドキュメンタリードラマというよりイメージビデオのようだった。せっかく紫電改を扱いながら、性能の説明があっさりしすぎ。NHKお得意の絶叫説教ドラマでないだけましというものか……予告からすると来週はそうなりそうな…

『吉原裏同心』第7回

これほどひんぱんにNHKドラマで花魁の八文字を拝めるとは予想もしなかった。そして、今回は薄墨太夫をメインにした話。 薄墨太夫が「私は恐ろしくなりました」と言ってわざわざ隣の部屋へ歩き出し、走って戻ってきて「だったら、なおさらあのような人にして…

『吉原裏同心』第6回

無実の罪をきせられた遊女を、神守夫妻たちの奮闘で救う話。 いきなり天紅とは艶っぽいというか生々しい。ああいうことをやって一番いやらしくならないのが徳永えりかもしれない。彼女はもちろんよかったけれど、できればほかの時代劇でもっと出番の多い役を…