大河ドラマ

『軍師官兵衛』第17回『見捨てられた城』

たまには、よい点を多めに指摘しよう。合戦シーンで、死体と怪我人の準備に手間をかけているのがよくわかる。準備と後片付けの様子も比較的ていねいに撮っていると思う。 半兵衛の台詞だけ別の脚本家が書いているみたいだ。「おぬしの目はくらんでおる。おぬ…

『軍師官兵衛』第14回『引き裂かれる姉妹』

まずは、『平清盛』で見て以来気になる須田邦裕が登場して嬉しかった。私が見るドラマや映画でしきりに見かける脇役俳優といえば、以前は寺島進だったが、最近は須田氏になった。須田氏のほうが柄がいいかな。前科者や軍人が似合うから、当然武士もはまる(…

『軍師官兵衛』第13話『小寺はまだか』

なにも心に引っかからなかった。大河マニア界隈では、最近の『官兵衛』のなかではそこそこという評価が多いようなので、作品の質を心配するよりも、当方の注意力散漫と耄碌を心配したほうがいいかもしれぬ。

『軍師官兵衛』第11話『命がけの宴』&第12話『人質松寿丸』

主人公まわりのアクションがない回は見どころなしと悟っていたはずが、軽度な拷問のように感じられたこの二週である。 先週は、黙っていても騒々しい陣内孝則が宇喜多直家として登場。芝居は『太平記』のバサラ大名と同じ、外見は当時より太ったかなぁ、とい…

『軍師官兵衛』第6話『信長の賭け』

完全にタイトル負けした内容だし、先週とちがってこれといったアクションシーンもなかったが、感想ゼロでもないので、いちおう書いておく。信長の衣装がずいぶん凝ってるのと、今まで見たことがないタイプなのがおもしろかった。衣装の中身のおもしろくなさ…

『軍師官兵衛』第5話『死闘の果て』

青山・土器の戦いの描き方が、歴代大河のなかで秀逸といえるレベルかどうかはさておき、今年楽しめる唯一の要素"アクションシーン"があったから、今回はある程度満足。 黒田を見捨てて逃げ出す小寺の殿さま。これでようやく、鶴ちゃんがスタッフから「『仁義…

『軍師官兵衛』第4話『新しき門出』

覚悟はしていても、中谷美紀の無駄遣いが悲しい。女性を木に登らせるのは、朝ドラ第一作以来のNHKの伝統だそうだが、こういうつまらない習慣は終わりにしてもらいたい。白洲正子がはまる女優にはしたない真似させてはあきません。 今回、唯一ちびっとでも嬉…

『軍師官兵衛』第3回『命の使い道』

「命を粗末に使ってはならんぞ」かんべえのおじいさんは、そう言うと、魚に中って死にました。(嘘です) 中毒の「あたる」を「中る」と書くのは、今日初めて知った。PCのおかげで一つ覚えた。初恋の女性を殺された官兵衛が、いきなり「戦いくない」とわめい…

『軍師官兵衛』第2回『忘れえぬ初恋』

『平清盛』はドラマ内容はともかく、OPは見るたび聞くたびにわくわくしたのに、どうも昨年からOPを主演のPVもどきにしていて違和感がある。音楽もメリハリに欠ける。今年の主役は、ブッキーや松ケンに比べれば時代劇適性はあるし、たしかに見栄えのする人だ…

『軍師官兵衛』の番宣のシッポと初回放送

今年の大河は前宣伝をかなり長めにやっていたようだ。5日のカウントダウン・スペシャルの最後1時間だけ見た。*片岡鶴太郎は、スタッフから「『仁義なき戦い』の金子信雄のノリで演じてくれ」と言われたとか。ちょっと興味がわいてきたぞ。鶴太郎のほうが…

八月十八日に始まった謎の日8ドラマと来年の大河について

八重を主人公にすえて復興大河と銘打つならば、明治期には、元藩士の斗南での苦闘、八重の薩長への恨み、茶人や看護婦としての活躍、会津の復権を描かねばならないはずだが、前者三つは中途半端で、最後は八重の叙勲をのぞいてろくに描かれなかった。前半の…

佳作大河『会津藩物語』全三十二回を振り返って

今年、NHKは俗に言う『八重の桜』を一年かけて放送した。脚本家は信用できそうだけど『天地人』の内藤Pの再登板だから最後まで油断大敵!と思いながらも、予想外に満喫できた……八月十一日までは。『篤姫』~『平清盛』と比べれば、アマとプロの違いがあると…

まずは『八重の桜』の幻の回など

本日から益体もないことをつぶやいてまいる所存でございます。だったらツイッターやれよって言われそうですが、あれを始めたら炎上を招き、廃人と化し、業務および私生活に支障をきたすのが目に見えております。トピックは、ドラマと映画の感想になるでしょ…