MOZU

『MOZU Season 2~幻の翼~』Episode 5

コロー島についてのディスカッション・シーン。「この先に、ロシアの施設があるんですよね」「今は誰も住んでない無人島なんですね」~ですね、~ですよねって、視聴者への説明のための台詞なんだが、脚本も役者の言い回しも、MOZUの世界観に合ってない。し…

『MOZU Season 2~幻の翼~』Episode 3~4

倉木がテロリストをペットボトルで水責めにするやり方は、理にかなってはいるのだが、絵づらでカタルシスを出すには、髪ひっつかんで顔を池に突っ込むやり方のほうがいいのではないか……学校の感想文で書いたら、一発で不合格がつくな、あるいは職員室に呼び…

『MOZU Season 2~幻の翼~』Episode 1

西島氏のナレーションの声がずいぶんと若々しく感じられた。が、べつに人柄が変わったわけでもないようだ。あいかわらず美女を高級レストランに呼び出して、とちゅうでほったらかして帰るという、もったいない性癖を披露している。料理人に丸聞こえのカウン…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 10

津嘉山正種が影も形もないのはいささか残念だった。銃弾を打ち込まれた御仁が、そろいもそろってしかるべきダメージを受けないのがヘンであり、さらに百舌のはやにえ状態に落ち込んだ宏美が――あの角度で刺さったのに、どうやって抜け出したのだろう? ――ゾン…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 9

前回は、泣き落としや予定調和と無縁の取り調べシーンを堪能。今回は、虚々実々の駆け引きあり、主要登場人物三人が危機にさらされる点では今まで以上に緊迫感に満ちたアクションありで、Season 1最終回へつなげるにふさわしい内容。登場人物が、転んでもた…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 7

外面的な動きが大きかった前回と対照的に、静の印象が強い回。シングルファーザー室井の私的な部分が明かされた。あの立派な建物は、公安幹部専用の施設? 生瀬の抑えた芝居に、諦念、忍耐、愛情がにじむ。倉木の「からっぽのままなんです」を聞いた時の意味…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 6

前半のクライマックスとしてあれ以上は考えられない。羽住英一郎、渾身の一話だった。羽住監督にはぜひ、暗めのアクション映画を撮ってもらいたい。それも、30代半ば以上のおっさんが活躍するやつ。美希の尾行結果報告を中心に、理路整然と新谷と爆破事件の…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 5

意識が朦朧とした新谷の脳内に浮かぶ不穏な荒波で、一気に引き込まれた。こういうところは、本当に映画的だ。拷問現場にいあわせるチンピラに、『ダブルフェイス』で見覚えのある顔が混じっている。おもにチンピラで食っている俳優さんなのか。焼きゴテ(?)を…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 4

3話ぶりにリアル視聴だけでなく録画をリピートすることができた。東と中神がコメディ映画のサイコパス・コンビみたいに見えてきて、ちと困った。負け犬を味わうためとかなんとか、ご丁寧な嫌がらせのお見舞いシーンは、たぶん照明の調節にむちゃくちゃ手間を…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 3

前回書き忘れこと。新谷妹の部屋に入った人間たちが悪臭に鼻を覆うしぐさをして、視聴者を「げげ、人間様の腐乱死体が転がっているのか?」と恐怖させる場面があったが、妹の死体などはなく、ヤモリかなんかが串刺しになっているだけだった。あんな小型爬虫…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 2

なんでそこまでがんばるかと思った初回の1カット長廻しは、今回は無し。カメラワークで凝りすぎずに、スピーディーなストーリー展開で魅せてくれた。画面の色調のためなのか、生地の質がいいからなのかわからないが、男たちのスーツにずっしりした重みが感じ…

『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 1

まちにまった運動会、きょうははれでした。と書く小学生なみに楽しかった。ハードボイルド・ファンが快哉を叫んだ夜だったろう。『外事警察』から5年ぶりに期待できそうな公安ドラマということで、この半年、地上波の現代もので楽しみにしてきたのはこれだけ…