『伝七捕物帳2』第5回「鬼か仏か、屋台騒がす手拭い侍」

いつにもまして時代劇ならではの"絵"に魅了された。
文字通り緑したたる境内で、寺の階(きざはし)に腰かけて語る若い侍と、分をわきまえて立ったまま応対する伝七。
夜の室内。仄明るい行燈の明かりに浮かび上がる男たちの顔。

スタッフ(撮影:山本浩太郎、照明:奥田祥平、演出:清水和彦)の仕事のすばらしさ。

「野暮天はよせ」、「潔い」。江戸っ子気質と侍気質が生かされ、気持ちのいい幕引きであった。