『ロング・グッドバイ』第2回『女が階段を上る時』

今回は、ハードボイルドというよりまがまがしい雰囲気が濃厚だった。
缶詰をほおばる安藤玉枝のどぎつい唇、若いスター女優のエログロ風遺作映画、闇医者と頭がおかしい息子が暮らす荒れた屋敷の三シーンが印象に残る。財前六郎とその父財前五郎(だよな?)の一連のシーンには、悪夢に出てくる怖いサーカス一座のような風情がある。

前回は人にすがる以外能がなさそうだった保。だがしかし、大戦中には体を張って兵隊仲間をかばった、みたいなことをやべきょうすけが言っていた。それが本当なら、綾野剛の容保系の芝居も楽しめるのだろうか?

最後に女プルシェンコが出てきた。子供っぽい女優ばかり育成(?)してきた結果、謎めいた女というと小雪とか冨永愛とかモデル出身にかたよってしまうのか。別に嫌いじゃないが。次回はいい加減、柄本明が活躍してくれないと困る。