『星影のワルツ』

津波にのまれ、海を漂流していた男性が43時間後に救助された実話のドラマ化。

ささやかな日常がいかに幸せだったか噛みしめる場面も忘れがたいが、乾いた布団が流れてきたというエピソードにびっくり(じっさいには自分で乾かしてから使ったとか)。それで低体温症を免れたのも生き延びられた一因だろうか。

ドラマの感想を眺めていくうち、男性を救助した護衛艦〈ちょうかい〉は地震発生後わずか2時間超の16時59分に横須賀基地から緊急出航していた――しかも、同基地から出航した艦のなかでは最後だった――ことを知る。当時の艦長、大川努氏のインタビューも貴重。救出された新川さんがおだやかな老後を送れますように!