『西郷どん』第37回『江戸無血開城』

慶喜を将軍に推すために輿入れしたのに、今は慶喜を倒せと頼んでいる」と語る天璋院。ここまで毎回見ていれば、感慨を持てたかもしれない。景子ちゃん、よくがむばった!

室内シーンで、葵の紋をかたどった欄間が映ったのには心躍った。
ありえない西郷と慶喜の対談だが、「ロッシュから逃げた云々」はいいセリフ。
脚本にはほとんど期待しないで見ているおかげで、上記二つについてはわりとおもしろいと感じた。勝がいざとなったら江戸を焼き払う覚悟だった話はなかったことに……あれこれ漂白して今風の平和主義と民主主義にしちゃう大河だなぁ。なのに、そのわりに戦がやめられない西郷はん。
西郷本人の描き方が薄いので、いろんな登場人物がご親切に陰でほめても説得力がない。ただし、鈴木亮平の演技力のおかげで、ある程度の重みは伝わってくる。

大村益次郎がちゃんと出てくるのは意外!

慶喜もこれで引退。視聴打ち切りすっか……だがしかし、予告でガトリング砲が出てきて若干テンション・アップ。佳作『八重の桜』ではさらっとしか触れられなかった庄内藩の健闘がもうちょっと丁寧に描かれるだろうか?