『コンフィデンスマンJP』第2話
前回に比べると、編集のテンポが向上したおかげか、滑ってる時の三谷コメディみたいな瞬間が減ってわりと見やすかった。
「日本は昔からギャンブル大国」
ふふふ、これでパチンコdisもやってくれれば喝采を送るが、それは局側が許さないのかしらん。
日本的おもてなしをdisる台詞もさすが古沢と思わせたものの、「よっ、女コミカド!」と拍手したくなるほどではなかった。若手女優で古沢の毒を超絶うまく表現できる人というと……舞台ならいるのだろうが、映像界だと思いつかない。ナイスバディなのに、入浴シーンで色気ゼロのがらっぱちなムードが漂うのは長澤まさみならでは?
突っ込んではいけないのかもしれないが、あのメンツはなぜ金のかかりそうな高級ホテルに居続けられるのだろう?
桜田リゾートのロゴが医療法人ぽく見えてならない。
ウグイス嬢のアルバイトのくだり、もしかして『からくり民主主義』(高橋秀実、草思社、2002)を読んで着想を得たのだろうか? 今回のドラマのカラーからしてあまりきわどい話に持ってくはずもないが、「ホーホケキョと鳴け」だけとはいささか肩透かし。たしかに「ひどいアドリブ」だった。
ボクちゃんの日焼けメークがなんともわざとらしい。
今回の私的パロディ探しは失敗。来週もっとがんばろう。
最後に、しず子が意外と部下に慕われていることが分かった。「日本旅館が外資に食われてたまるか」の心意気だけは本物だったのだ。一見強気なクールビューティーをただの権力欲の塊としないところは、そりゃあ古沢先生だもの、当たり前だわな。
ボクちゃん、コケにされるだけではちと哀れ。たまには彼の人の好さが予想外の効果を生む場面を作ってほしいものだ。