『監獄のお姫さま』第6話「奇跡」

産科婦人科医の宣告を聞いて、家人ともども「え、じゃあ勇介の父親は誰?」と騒いでしまったが、タイトルを素直に信じるべきだったらしい……ツイッター上には自分らほど心の汚れた人がいないようなので反省した。

先週出所する背中がかっこよかった小シャブが安易に舞い戻ってきて萎えた。クスリには弱いけど、仕事すると何をやっても軽く店長になれる女。こういう人って実際にいそうだなと思わせる。
復讐を決心する馬場あらため榎木カヨ。だが同室のメンツで綿密な計画が立てられるとも思われぬ。カヨは出来るキャリアウーマンだったはずなのに、刑務所内でも出所後もその片鱗すら感じられない。それとも最終回でとつぜん知恵が回り出したりするのだろうか?
復讐プロジェクトは、今のところ一番賢そうに見える"先生"が仕切ってきたということ?

長谷川が登場するたび、なぜあれで司法試験に合格できたのか疑問がふつふつと湧いてくる。切れ者だけどクズな吾郎と対照的……対象的というのはちょっと違う。

それなりにかっこつけてあれこれ抗弁する吾郎。だが不必要に長めに切られた結束バンドがにょきにょき飛び出しているさまが、滑稽にしか映らない悲しさ……。

前川清の慰問シーンが涙と笑い満載でさすがクドカン
「これって女性蔑視じゃないんですか?」
「うるっせえな、つまんないこと言わないの!」
も最高。クドカン節なら主婦層のクレームも来ないのだろうな……しかし、世の中にはマニュアル娘の台詞こそ脚本家の問題提起と解釈する人もいると知り少々ビックリ。
平成29年現在、シャボンのにおいを嗅ぎたかったら、お母さんのかわりに働いている洗濯機を一時停止にして蓋をあけてクンクンするしかないがな。ドラム式だとそれも無理だが。