『この声をきみに』第2回

船乗りが長い航海中、妻に本の朗読のテープを送るという話はユニークでいいエピソードだと思った。

キャストだけは魅力的なので、ためしにチェックを始めたが、脱落決定。
授業態度がふまじめな大学生とか、中年男相手にむきになる女講師とか、作り手のセンスが十年か二十年ずれている感じ。穂波は偏屈といっても『結婚できない男』の桑野のようにウィットにとんだコミカルな描写がなされているわけではない。毎日顔を突き合わせる家族ならささいな欠点でも耐えられなくなる、ということはあるだろうが、義母まで極端な拒否反応を示すのはいきすぎにしか見えない。そして、チャラいお友達が穂波よりマシとも思えない。

温かみのある画面作りはどちらかといえば魅力的。
竹野内豊はもちろん、ミムラ堀内敬子も他のドラマか映画でぜひ再会したい。
やっぱ自分は、大森美香のオリジナル作品にはお呼びでないと再確認した。