『ブランケット・キャッツ』第2話『わが家の夢のブランケット・キャッツ』

岩合さんの『ネコ歩き』の向こうを張って、猫好きホイホイ企画がスタートした。

二匹一役はなさそうだ、二匹一役なのか三匹一役なのか? 初回、巧い具合に猫が椎名秀亮の肩に載ったが、あれは演技指導のたまものなのか、まさかトレーナーがぶん投げたのか? といろいろ気になる。

第1話も第2話も、猫の手を借りて人間の家族や恋人が関係を修復するストーリーだった。
「やっぱり飼わない」パターンは最終回まで続くのかしらん。

マギー演じるお父さんを見て心で泣いた男性視聴者は、少なくないと思われる。長じて"遊ぶ権利と保護される権利だけ疑問に思わない主婦"になりそうだった長女を、母親がちゃんと叱ったのでほっとした。頭の良し悪しとは? についての台詞は、ちょっとユニーク。父親役の長台詞は(おそらく原作者の癖で)一部説明過剰。

人間側のレギュラー陣だけのシーン……とくに秀亮と美咲がティーンエイジャーのごとく意地を張り合う場面になると、脚本といい演技といい"ドラマのNHK"と思えないレベルに落ちるのがなんとも残念である。

画面を白っぽく見せる作りなのも手伝って、西島秀俊が屋外にいると〇〇ハウスのCMみたいと思うし、屋内にいると家電のCMみたいだと思う。服装もそれっぽい。
主人公はなぜ倉木のような口調で話すのだろう? 元サラリーマンなら、店に来る人に敬語を使いそうなものだが。

来週も猫とゲストの芸が楽しみだ。