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『小さな巨人』第1話

『LEADERS2』は手堅い作りだったし、現代ものなのに内野聖陽がくどすぎる芝居に走らなかったし、予想よりおもしろかった。ただ、怒号土下座涙ぬきでも熱いドラマはできるだろうに、といささかうんざりもさせられた。

小さな巨人』は、しょっぱなのダーッと並んだ会議室の机とか、主人公夫妻のキャスティングとか、ちょっと『シン・ゴジラ』風味があってTBS日9のマンネリ打破か!? と期待してしまった。しかし「捜査は理論です」と言い切った香坂は第1話中盤、早々に「捜査は勘」派の汗臭い渡部にほだされたもよう。長谷川博己は今の中堅主演スターでは唯一エリート兼インテリをやれる人なのに、主人公が浪花節方面に行ってしまうのはもったいない。
やたら内助の功くさくもなく、仕事に無理解なわからずやでもなく、ひょうひょうとした妻(市川実日子)の造形が新鮮に感じられる。

俳優に怒鳴らせることでドラマチックな効果を出す手法は好きではないが、本作では発声がしっかりした役者ぞろいなのでその手のシーンにも不快感は覚えない。とくに、神尾佑は毎回2、3回怒鳴ってくれてもいいくらいだ(依怙贔屓)。

たまに『MOZU』を彷彿させるBGMが流れたが、音楽担当は木村秀彬とかで、こちらの聞き違いだったのか。

監修が福澤克雄……『半沢直樹』とか『下町ロケット』とか『LEADERS』シリーズとか演出した人なのか。う~ん、最後に小野田が香坂に土下座して香坂が離れ島に飛ばされる、なんてのは願い下げだなあ。
せっかくオリジナルで勝負するのだから、過去のヒット作になかった要素を一つくらいは入れて欲しい。「所轄が云々」、「キャリアが云々」には食傷している。この手の台詞をせめて1割減らしてもらえないものか。