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『スリル!』

連続ドラマ

『赤の章』はNHK総合で放送、主人公は中野瞳。『黒の章』はBSプレミアムで放送、主人公は白井真之介。

ハードナッツ!』の続編はどうなってるのか?と思っていたら、似たテイストのポップで楽しいミステリドラマが始まった。作家(蒔田光治、徳尾浩司)とディレクター(河合勇人)が『ハードナッツ!』と同じと知って納得である。

瞳はこの手のドラマでは珍しい、警視庁会計課勤務という設定。詐欺師の娘で手癖が悪く、やたらと外河刑事の警察手帳を失敬しては冴えた推理を披露する。演じる小松菜奈は、フランス映画に出てきそうな小悪魔的な美少女だ。彼女が出てきただけで画面に浮遊感が生まれる。腕の動きがきれいだが、バレエでも習っていたのか? 通話相手にムカつくたびに受話器を睨むのは意識的な演出だと思うが、三谷幸喜が見たらいつかのエッセイみたいに文句を言うだろうか? ともかく、本邦では代わりがいないと思わせる個性派が出てきたことが喜ばしい。

白井弁護士は性悪なのに詰めが甘く何かと窮地に陥る男で、『ダウントン・アビー』のトマスを連想してしまった。山本耕史はアラフォーでは貴重な格調のある時代劇演技ができる人だが、白井役ではわざとらしさを感じさせずにヘンな鼻声を作り、器が小さい男らしくちょこまか動き、ますます貴重な芸達者だと再確認。

このドラマには3人の優秀なコウジが関わっているのだな。

録画消化の時間が取れず2話ばかりたまっているが、どちらも4話で終了してしまうので、早く見るのはかえって惜しい気分だ。内容に合わせて回数が決まるのもNHKドラマのいいところ。