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『MOZU Season 1~百舌の叫ぶ夜~』Episode 4

3話ぶりにリアル視聴だけでなく録画をリピートすることができた。東と中神がコメディ映画のサイコパス・コンビみたいに見えてきて、ちと困った。負け犬を味わうためとかなんとか、ご丁寧な嫌がらせのお見舞いシーンは、たぶん照明の調節にむちゃくちゃ手間をかけたと思われる。なぜ倉木は簡単にナイフを返してしまうかな……。

コヒさんの出番が増えた。津城のスーツは、いかにもなかっこつけたダークスーツではなく、本当のエグゼクティブ――警察の幹部のことはそう呼ばないか――はあんなのを着るのだろうと思わせる上品な色で、生地も仕立てもよさげなものであった。料亭での「丁々発止」を絵にかいたような四人の会話! 刑事ドラマで学園ドラマみたいな仲良しごっこはみたくない。

有村架純の福々しい顔は作風にそぐわない気がしていたが、来週被害に遭うようで、イノセントな人間の痛ましさを出すための人選だったのだと納得。

大杉の家庭環境がずいぶんと説明された回だった。これで、説明の量は倉木に並んだ。「お父さんも負けないからお前も負けるな」「わかった」みたいな車中の親子の会話シーンは、けっこうハードボイルドだった。西島秀俊真木よう子もあまり語尾にバリエーションがないけれど(イコール演技の質が低いとは思わない)、香川照之とトリオを組むと、それがいい塩梅に作用する。

明星姉妹はほんとに美しいな。両親はどれだけ美男美女だったのか? まったく当てにならない自分の記憶では、美希は母一人子一人で、母親は口うるさい凡人だった気がする。今後、妹を設定したことがどう生きてくるのだろう。女刑事の身内に設定されがちな、家庭のにおいをプンプンさせる甘ったるいタイプでなく、さばけた獣医さんというのは新鮮味がある。

いよいよ、爆破事件の犯人が公安の腐敗した部分に関係があるらしい、と判明。近頃WOWOWの残念なドラマにありがちな、無垢な個人とそれを抑圧する悪い体制=公安みたいなつまんない方向に持っていかれませんように。
倉木は妻の死の真相を究明するために突き進むだけでなく、手当たり次第にあやしげな人間と戦うことが自己目的化していくようなあぶなっかしさが激化していくとおもしろいのだが。来週は大人の男優たちのアクション炸裂に期待!