『S―最後の警官―』#4

これはアクションドラマなのか、コメディーなのか? いちごは(滑る)ピン芸人なのか? ただの残念な熱血クンなのか?

先週よりは悪役の出番が多くておもしろかった。善玉との一騎打ち的にするために、都合よく一定時間手下がいなくなるのは不自然。オダジョーは新島襄もよかったけれど、真骨頂は『血と骨』の凶悪美(そんな言葉があるかどうかはさておき)や『ゆれる』の毒だと思うので、今回は適役の印象が強い。役回りは、ポリティカルサスペンス小説によくある「日本人を覚醒させるためのテロリスト」のようだ。今回で退場するならドラマ視聴もやめるつもりだったけど、まだまだ引っ張るようだ。来週からも、月曜日は1.3倍速再生と等倍再生の切り替えで忙しいな。
正木が「は~じめようか」といけすかない台詞を吐いた直後に「ニッセイ!」と能天気なCMが入って萎えた。

拷問後の横川の特殊メイクがドラマの水準を超えている! たいがいの女優がああいう役をやったら、痛々しくて見ていられないものだが、土屋アンナだといかにも喧嘩上等な感じで、妙に似合う。ハーバード大経済学部卒の説得力に欠けるのは、ご愛嬌で片づけよう。

リハビリに励む平山祐介の息子たちが、よく見つけてきたなと思わせる太マッチョな子役だった。