『リーガルハイ』Vol.4~5

Vol.4 隣人トラブル
強く印象に残ったのは以下の場面転換。
1.古美門のへたくそバイオリンに切れた黛のホイッスル → ミュージシャンの笛
2.「では、別府の家を燃やせ」 → 「放火事件?」別府ではなくなつの家が危なかった!
3.「ハサミです」 → 羊羹にぐっさり刺さるフォーク、幸せそうな草の者の顔

古美門について印象に残ったのは
○はしゃぎパターン
黛の物まね「仲良しのお隣同士に戻れるはずです!」いや~、憎ったらしくて笑えた
○顔に敗北感を張り付けましたパターン
1.「私は法廷内秩序を乱しました」と(たぶん書かされた)画用紙を持って立たされている。
2.「バナナはおやつに入りますか?」の突っ込みを別府に無視される場面。
3.気まずさに耐えられず「しりとりでもしますか……(無視&沈黙)冗談ですよ」。(油断したところに「ゴリラ」と返されてのビックリ顔で二度楽しめた)

その他おもしろかったのは
1.「前に出ないでください、ここはブロードウェーではありません」。イギリスの意地悪法廷ドラマで「歩きながらしゃべらないでください。ここはアメリカではありません」というのがあって好きだったなぁ。
2.裁判長に抗議するガッキーの芝居が、きちんと職業婦人しててよかった。
3.服部さんが『忍者ハットリくん』のメモ帳を使っていた。

本題とは関係ないが、努力は報われるはずという思い込みは嫉妬のもとだと思わされた。ささいな差異で嫉妬する日本人のかなりが努力信仰にとらわれている。
色々書き出してみると、けっこう楽しんでるな、自分。


Vol.5 "おやじいぬ"の生みの親なのに報われなかったおじさんが……
黛の父親を出す、黛を半端に色気づかせる、ネクサスと黛の絡みを増やそうとする、黒衣の死刑囚をちょいちょい出して終盤まで引っ張る、"敏腕弁護士が敵を完膚なきまでに叩きのめす"以外の裁判のあり方を模索する……パート1と差別化するための工夫が盛りだくさんで脚本家は偉いと思うのだが、そして堺氏はあいかわらず早口の台詞を披露するのだが、この作品のかつての勢いを感じないのはあいかわらず。
黛が最終弁論でやっっと現実を見据えた主張を行いながら、『あじさい文具』に代表される日本的家族的経営の一面を肯定するくだりには小さく拍手したくなった。井出クンと違ってちゃんと成長を描いてもらえてよかったな!
ネクサスの掃除のおじさんは、最終回で決め台詞でも言うのだろうか? パート1で傍聴デッサン描いてたのと同じ人に見えるのだが。
服部さんが時々電話する相手は、もしかして海外旅行中の三木?